日々の庭づくり/造園施工
竹垣施工例 黒文字垣袖垣
東京都千代田区のお茶室で竹垣を制作させて頂きました。
クロモジの枝を利用するので、黒文字垣と呼ばれます。独特の落ち着いた色味と、微かに香る樟脳の香りに品があり、特にお茶室に適した垣根です。
写真のように、お茶室に付随しているので、袖垣と言います。柱には栗のなぐり丸太を使用し、足元の差石には御影石切り石を用いています。
傷みやすい部分に丈夫な材料を用いて、丁寧な仕事をしておくと長持ちする垣根が出来ます。
苦労した点は、立子となるクロモジの枝を1本ずつ搔き付けていくところです。曲がった枝を修正するために、相当の時間が掛かりました。
じっくりと制作に取り組めたのでとても味わい深い垣根が出来ました。
また、施工中は日本庭園研究会会長の吉河先生にご指導頂き、大変勉強になりました。ありがとうございました。
掲載日:2016.01.05