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新築住宅の小スペースを生かした庭づくり 施工例(東京都)

「 小さなスペースだけれども、自然を感じながら、少しだけ樹木や草花を育てたい。」「あまり大げさな庭でなく、さりげなくて自然な雰囲気の庭をつくってほしい。」

 このようなご要望を頂き、小さな庭を造らせて頂きました。奥行きを生かして、深山から里への小道といったイメージを題材にしました。

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 エントランス前には雌雄2株のソヨゴを植栽し、足下に木曽石の景石やクリスマスローズ、

ギボウシ、フッキソウなどをあしらいました。

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 ソヨゴは雌株が赤い実を付けます。雄株が近くにあると実付きが大変良くなります。

 白い花はヒメウツギです。6月に入る頃、清楚な5弁花を咲かせます。「卯の花の匂う垣根に・・・」と歌われるほど古くから親しまれてきた花木です。

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 エントランス脇から奥へつづくスペースには大谷石の飛び石で園路を設け、日陰に強く、自然な樹形のカクレミノを中心に植栽しました。低木は、シロ モジ、山アジサイ、シロヤマブキなどを植栽し、足下にコクリュウ、ヤブコウジなどをあしらいました。シュロのようにおもしろい葉形の樹木もうまくなじませ る事ができました。

 日陰の庭なのでコントラストを強調して、コクリュウの中にギボウシのRemember Meという品種を植栽しました。ギボウシには青葉、黄色葉、斑入りなどたくさんの種類があり、きれいな葉を観賞することができます。

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エントランスからの景

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今回の庭づくりでは、繊細な施主様の感覚に添えるよう、集中して作業に打ち込むことができました。そして、施主様に「いいわね。」といって頂けたことが嬉しかったです。今後とも庭の管理でお世話になりますが、よろしくお願い致します。

[ 2010年4月14日 ]

竹垣施工例 建仁寺垣の作り方(東京都文京区定泉寺様)

文京区の定泉寺様にて、建仁寺垣を施工させて頂きました。

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 近年、天然素材を使った竹垣が少なくなってきたせいか、施工中には、小道を行く方々にたくさんの応援のお言葉を頂きました。「歩いていて気持ちい い。」とか「頑張ってね。これからここを通るのが楽しみになるね。」等々・・・。寒さを忘れさせてくれるくらい暖かいお言葉を頂きました。

 建仁寺垣は、その名の通り、京都祇園にある禅寺建仁寺を起源とする竹垣として知られています。現在でも、最も作例の多い竹垣の一つですが、竹材の使い方に無駄が無く、丈夫で長持ちする構造は遮蔽垣の中で特に優れていると思います。

 この度の作例をもとに、施工手順を追ってご紹介したいと思います。

 はじめに柱を立て、柱をつなぐ胴縁(どうぶち)を渡していきます。

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写真では胴縁として、材木に防腐加工した物を用いています。柱にほぞ入れして、強度が増すように施工しています。また、胴縁の間隔(割間)は、竹垣の味わいを左右する重要なポイントです。

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次に立子(たてこ)と呼ばれる割竹をかきつけていきます。竹は先端部になるほど細くなっていくので、割竹の上下を交互にかきつけるなどして垂直を保っています。また、節が揃いすぎると隙間が多くなるだけでなく、デザイン的にも窮屈な印象になってしまう点に注意します。

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両面施工の場合は、裏側も同時にかきつけていきます。DSCN2813-thumb-333x249-190.jpg

かきつけが完了したら、立子を押さえる押縁(おしぶち)を取付けていきます。押縁は、竹を半割にしたものですが、横方向からみて、竹がまっすぐに見えるよう割るのが肝心です。また、元末を交互にして、水平方向の間隔を調整します。

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最後に、上部からの雨水浸入を防ぐ笠竹を取り付けます。両面の押縁と立子にかぶさる太竹を半割にして使用します。押縁の半割とは割り方が異なり、天端が水平に見えるように割るのがコツです。

 

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建仁寺垣が完成しました。

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 竹の特性をうまく活用した建仁寺垣の施工法が少しでも伝わったでしょうか?

 コンクリート塀の多い東京で、自然素材の味わいや温もりを尊重して下さった施主様に感謝し、今後とも精進したいと思います。

 定泉寺様ありがとうございました。 

[ 2010年4月14日 ]

水琴窟のある露地 作庭例(文京区K様邸)

<手水鉢のアップ

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 k様の邸宅は文京区大塚にあり、裏千家の茶道を教えておられます。私がご近所の庭木の手入れをしているとき声をかけて下さったことをきっかけに、露地を作庭させて頂くことになりました。

 

<露地を兼ねた玄関へのアプローチ>
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 細長い露地なので、景石を利用して奥行き、奥深さを感じられるよう配慮しました。


<中門付近の様子>

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 上の画像の左手手前が玄関兼腰掛け待合いで、枝折り戸の左手奥に小間への躙り口があります。二重露地の構成で、迎え付けができるよう、飛び石を配石しました

<水琴窟のある蹲踞の景>

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 この蹲踞の自慢は、水琴窟を設置したことです。深さ90センチほどの瓶を仕込んであります。小間から近いので、茶事をしていると水琴窟から澄んだ音色が室内まで響きます。

<袖垣 枝折り戸 四つ目垣>

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左手は、細めの竹でつくった鉄砲垣の袖垣です。待合いから内露地があからさまに見えないようにする役目があります。

 また、枝折り戸は、大切な茶事の時青竹で編み直した物に取り替えています。

<玄関前の玉石敷きと御影石の敷石>

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 水を打つと締まりのある黒色になる玉石を丁寧に敷き詰めました。一つ一つ石の形や表情が出るよう気を配りました。

 

 この庭づくりを通じてK様から茶道に関する様々なお話を伺い、大変勉強になりました。

そして、より良い露地を造るためには、茶道を学ぶべきだと思い、現在はK様に教えて頂いています。

 今後ともよろしくお願い致します。

 
[ 2010年3月22日 ]

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